面接での質問内容例
面接での質問内容は本当に学校によってまちまちです。
面談形式も個人なのかグループなのか、1人あたり(1グループあたり)面接に掛ける時間などによって、何個くらいの質問を受けるのか、どれだけ深く聞かれるのかが変わってきます。
学校によってはかなり独自色の強い所もあるのでその場合は事前確認が必要ですが、どの学校であっても以下の内容は事前に答えられるように準備しておいてほしいところです。
面接での主な質問内容
- この学校を志望した理由は?
- ここに来るまでの経路は?何分くらい掛かりますか?
- 尊敬する人は?その理由は?
- 好きな本は何ですか?その理由は?
- 中学に入ったら(受験が終わったら)どんなことをしたいですか?
- 将来の夢は?なりたい職業は?
- 小学校での楽しかった(印象的だった)思い出を教えて下さい
- ご家族での旅行などで楽しかった思い出を教えて下さい
その他、「午前中のテストの出来はどうでしたか?」と冒頭に聞かれることも多いようです。
「中学受験での面接対策①」でも書きましたが、面接の目的に「素行チェック」の要素があると思われる以上、面接における子供の言動や表情をもとにして、各家庭環境や子供の育ち方についての確認がされるのでしょう。そのため、上記のような質問をされるようです。
志望理由は必ず押さえておきたい項目ですが、
「最近は面接準備をされているご家庭も多いようで、『貴校の○○な校風に惹かれて・・』といった回答をされるお子さんもいらっしゃるのですが、そんな堅い内容でなくて良いです!小学生らしい話をして頂ければ十分です」
と複数の中学校の先生から話がありましたので、お子さんと準備される際はご注意下さい・・・。
学校によっては、一般的な想定質問とは異なり全く想定外の質問が出ることもあります。グループ面接の場合はグループメンバ間で共同作業をすることになることも。普段から色んなことを考えたり、いろんな会話を親子などでしていれば反射的に答えが出せそうですね。
こういう時こそ、子供の本当の姿が見えやすくなるのかも知れません。
ある程度の想定Q&Aを考えておき、親子などで練習をしたら、あとはどんと構えて面接を受けるだけで良いです。
この面接練習ですが、親子でもやっておきたいものの、塾でも実施してくれます。娘は普段通っていた日能研と、志望校別オープン模試のオプションとして早稲アカの両方で面接練習を受けているので、その時のことを以下に書き添えておきます。
塾での面接練習(日能研)
面接のある学校を受験する子については「面接練習」実施の案内が配られ、希望者は受けられるようになっていました。時期は各校舎によって多少異なるようですが、娘の通う校舎では12月末に行いました。
授業がある前に個別で時間を指定され(希望者のみですが)、1人あたり20分程度だったと思います。個別面接の形式で行われ、面接が終わると先生からその場でフィードバックを頂けたようです。
12月末ともなると勉強時間を極力確保したい時期ではあるものの、志望校はどんな質問が出るか分からないと言われてる学校でしたので、少しでも自信を持てるよう面接の場数を踏んで慣れておきたいという思いで受けました。特に心配がないご家庭であれば受けなくても良いと思います。
先生からのコメントは本番前にも親子で振り返っておきました。
塾での面接練習(早稲アカ模試受験者向け)
10月末から11月末にかけて、早稲田アカデミー主催で、男女御三家をはじめとする難関校の受験者を対象に「入試本番体験講座」というオープン模試が開催されます。この模試は早稲アカ生でなくても受験が可能。各学校別に試験日が1日決まっています。
午前中に各学校用の「そっくりテスト」(試験傾向や問題形式、試験時間が本番とそっくりなテスト)を受験するのですが、面接がある「桜蔭・女子学院・雙葉・慶応普通部」4校の模試受験者のうち、希望者は午後に「模擬面接」を受けることが可能です。
模擬面接のフィードバックは後日早稲アカマイページから通知されます。姿勢や受け答えの仕方などの基本部分と、回答の内容などについて点数とコメントが返ってきます。
娘の場合はグループ面接の学校でしたので、本番と同様5人1組のグループを組んで模擬面接を行いました(実際は欠席者がいたらしく5名未満だったそうですが)。
模擬面談を受けてきた娘の感想ですが、反省点ばかりでした。
グループの中で発言順が1番目だったらしく、自分が発言した後に他の受験者の意見を聞き「しまった~!」と思っていたそうです。若干ネガティブなことを言ってしまったり、気づいたことをランダムに発言して良い時にうまく答えられず「こう言えば良かった!」とか。
子供自身で反省できていたので、模擬面談を受けた成果はあったなと思います。これが本番だったら本人も嫌だったでしょうけれど、この時の経験を本番での面接では生かせていたのでは。
ちなみに本番の面接は、とても楽しかったようです。
おまけ情報!
余談ですが、この「入試本番体験講座」では、午後に自分の面接の順番を待っている多くの子たちのために、その受験校の生徒(早稲アカ卒業生)を呼んでくれていました。
私は午前中の試験が終わった際に娘へ届け物をしに行ったのですが、ちょうどその時にその生徒さんたちが楽しそうに入ってきて、早稲アカの先生方と和気あいあいと話しているのを見かけました。
中1・中2の生徒さんだったらしく、学校での様子や自分の中学受験の際のエピソードについて色々話をし、ま受験生たちからの質問にも答えてくれたそうです。
まとめ
「面接で落とされることは殆どない」というのが通説です。ですからこの面接準備のために何日も費やしてしまうのは勿体ない。学校ごとの面接の傾向を情報収集し、出そうな質問に対する回答を親子で用意し1~2回練習しておけばほぼOKかと思います。
更に上記のような、塾での面接練習ができれば安心ですね。あとは度胸と、はきはきした態度で望めば大丈夫。がんばって下さい!