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【日能研5年生】「目指せ難関校!特訓講座」(5難関)、どんな内容?

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校舎横断の「選抜クラス」

いわゆるTMクラスとは別に、日能研は「目指せ難関校!特訓講座」なるクラスが設置されています。5年生なので「5難関」と呼ばれたりもします。

これは平日に受ける通常授業とは別に、隔週で土曜日または日曜日(選択可)の午前中を使って、特定の教室で行われる授業の形態をとっています。

公開模試や週テストでの平均偏差値で、一定基準をクリアすると日能研の先生からこのクラスのご案内が渡されます。春と秋、半期に1回の募集です。先生もずばりと教えてくれませんでしたが、偏差値65あたりが境だったのではと思います。

この講座が開かれる校舎の数が少ないため、多くの生徒が普段通っている校舎とは別の所へ通うことになります。いわば校舎横断の選抜クラスです。

場所も校舎も初めて行くところ、同じ校舎の友達は1人しかおらず(住んでいる場所によって校舎の選択が若干分かれたらしい)、娘も最初は「どんなことをやるの?」と若干不安そうでしたが、後述のとおり授業が楽しかったらしく2回めからは平気でした。

難関校講座、どんな内容?

テキストは当日配布。欠席した場合は通常の校舎から次の通塾日あたりに渡してもらえました。

授業内容は親による見学は出来ませんでしたが以下、テキストと娘からの話に基づいて書きます。

全教科とも、グループワーク形式と個人作業の組み合わせで進みます。4名ほどで一つのグループ。

一例だと、例えば算数の難問(御三家など難関校の過去問ベースであったと思います)をまずは1人で解き、時間になったら同じグループの中で解法を共有し合い、正解を作っていく。最後は各グループごとに発表したり、先着順で正解を先生に伝える。最後に先生が解答を伝え(正解したグループは大喜び!)、解説授業。

問題の形式によっては色々な授業パターンがあったようです。このグループでの共有が娘には新鮮だったらしく、他の子による別解を聞いてはっとしたり、自分の解法を皆が感心して聞いてくれたりするとすごく嬉しかったそう。「みんなで一番に正解を出そう!」と頑張ったと言っていました。先生も子どもたちの挑戦心や競争心をうまく煽ってくれたのだと思います。

ひとりだったら途中でめげていた難問への取り組みも、後でグループ共有するからこそ「何とか挑戦してみよう」という気持ちが子供たちには芽生えていたのかなと。

国語でも同じようにグループワークあり、個人で解く時間あり。「あなたはどう考えますか」といった思考系の問題もよく出ていて、グループの中で自分の考えを共有した後、ディスカッションをしていたとのこと。

この授業形式は確かに難度が高いし、やるのであれば生徒層を選ばないと授業にならない・・。授業終了後に娘が「学校でグループワークやると、すぐサボったりウケ狙いしか言わない男子とかがいるからイヤなんだけど、今日は楽しかった」と言っていたのが印象的でした。

難関校を目指す子には、やっぱりおすすめ

開催年によって内容は若干変更になるかもしれませんが、大まかにはこのような様子でした。

ただ、大事な休日の午前中を使うことになるため、本当に通わせるべきかどうかは各ご家庭の判断によると思います。5年生だとまだ習い事を続けている子もいるかもしれないですし、1週間の学習の穴埋めの時間に使いたいという場合もあると思います。また、内容からして「目先の偏差値アップやテスト対策」を目的としていないですからご注意を!

でもこの内容、「御三家を目指したい」「難しい問題にチャレンジしてみたい」子には向いています。また、普段の校舎では良きライバルが居ない、少ないというお子さんであれば最適ですね。

娘の場合もTMクラスに入る基準は超えていたものの、TMの校舎が遠かったため最寄りの日能研校舎へ6年生の最後まで通い続けましたが、隔週でこのような授業を受けられたことはとても新鮮で大きな刺激になっていたと思います。

5年秋は学校行事と重なることが数回あり欠席せざるを得ませんでしたが、多少校舎が遠くても難関校講座の授業を結構楽しみにしていたようです(授業後の外食ランチも・・!)。6年時の講習で、この難関校講座の時に教わった先生に再び教わることができたらしく、娘は大喜びでした。

新しい学び方と、難関校入試に必要な力

ところで「グループワーク」「思考系問題」「ディスカッション」「発表(プレゼン)」といったキーワードをみると、難関校の学校説明会でよく聞く言葉であることに気づきます。

実際、娘が中学校から出される宿題も思考系ばかりですし(一番最初の課題からそうだったので驚きました)、生徒が考えた答えをお互いに読み合い学び合うことを大切にしている姿勢を強く感じています。

小学生のうちにこのような新しい学びの形態を体感することで、難関校の授業にもすんなり入れるのではと思いますし、算数の難問に否応なく取り組む姿勢や思考力を求められる問題への対応は、難関校の入試問題を解く際にも必要な力です。

日能研もそういう所をこの講座を通して育てたいと思っているんだろうなと勝手に思っていますが、普段と違った風をお子さんに感じてほしいならオススメの講座です!

 

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