日能研のテキスト
日能研に入塾すると、半期に一度、分厚いテキストや問題集一式が全教科分まとめて配られます。大体は保護者会とセットか(「大きな袋をお持ち下さい」と事前に言われます)、子供が頑張って持ち帰るか。ちょっと重労働です。
予習シリーズと比べると、日能研のテキストは基本「モノクロ」なので、一見とっつきづらい印象。子どもたちはどんな反応を示すんだろうと思いましたが、実際は先生の授業がメインなので子供にとっては問題ないようです。
ちなみに予習シリーズはカラー印刷で文字も大きめですが、自宅学習用としての利用用途も考慮されているのかもしれません。我が家でも社会(特に歴史)部分は予習シリーズのテキストを資料集代わりに時々使っていました。(予習シリーズの「5年社会(下)演習問題集」は歴史問題の穴埋め問題が網羅されているのでお薦めです)
宿題は基本、授業を行った章の後ろについている演習問題から指示されますが、特に算数では問題構成がうまく出来ているなと思っていました。
授業で教わる範囲も含め、次の問題(ページ)との間に大きな飛躍が出てこないので、どこでつまづいたのかを追いやすい構成になっているのです。
演習問題ページになると問題の難易度はランダムになりますが、別冊になっている解答冊子の解説が丁寧なので、5年生以降に内容が少し難しくなってきて親がサポートする場面でも助かりました。
日能研の各種テスト
テストの呼び名や構成は娘が小4~小6の間にも変更があったりしたので、また変わる可能性もあると思いますが・・・
基本は「公開模試」と「週テスト(週一回または隔週)」の構成は変わらないと思います。
他塾との比較において、日能研のテストが良いと思った一番の点は、
公開模試でも週テストでも、算数で必ず「記述問題」が出ること
です。
記述問題とは「式だけでなく、図や説明を書かせる問題」で、解答用紙にも広めの欄がとられており、式だけではダメと指示されます。
たった1問ですが、この意識を入塾時からコツコツと積み重ねていけたことで、その後難問を解く時も図示したり説明を入れたりする意識が高められたと感じます。
これは小6の時に一時期お世話になった個人指導塾のアドバイザーの方から
「日能研のお子さんは算数で記述問題を解いているので、式をきちんと書ける子が多いですね」
と言われたことがあり、その時気付かされたことでもあります。
小4時の「学習」
入塾し気合が入っている頃ですが、カリキュラムは結構余裕があり、宿題もすぐ終わってしまうので「何か他にやることはないか」と思っていた時期でした。塾の先生に聞いても「今の時期はテキストの復習で十分ですよ」という話も頂いていました。
先取り学習も考えましたが、塾からも「予習は勧められない」と言われていたので、親としては少々手持ち無沙汰なところもあったりしました。
でも今思えば、小4の時点は確かに塾テキストの内容をしっかり習得できていれば十分でした。この時期で学べる内容をもとに難問はそもそも作れないし、市販の問題集も塾テキストの内容とあまり変わりはないからです。
もしあの頃の自分に今助言できるとしたら、「英語はあともう少し続けていてもOK。地理や歴史への興味をもっと持つようにしておいて」と言いたいです。難しい話はまだそんなに出来ないですが、知識欲が高い時期でもあるので色々なものに触れておくことで、後で「良かった」と思うことはきっとあります。